急におしりが痛くなった!腫れている!
そんなおしりのトラブルの原因についてお話したいと思います。
痛みのあるおしりに出来るできものの正体
いぼ痔・痔瘻(じろう)
いぼ痔は、いきんだことにより肛門付近の血管に負担がかかり、
血流が悪くなり、毛細血管の集結部分がうっ血し腫れ上がった状態のことを言います。
いぼ痔は通常は痛みの感じる神経のない部分に出来ることが多く、
その場合は痛みをあまり感じないのですが、
出来る場所や進行状況によって、腫れや痛みを感じる場合があります。
痔瘻は「肛門周囲膿瘍(こうもんしゅういのうよう)」とも言われ、
読んで字のごとく、肛門の周囲に膿が溜まってしまう状態のことを言います。
もう少し詳しく言うと、私たちの肛門には
もともと小さなくぼみのようなものがあり(「陰か」と言います)、
その「陰か」に便の中の菌が入り込んで化膿してしてしまう状態です。
化膿しているため、当然痛みも出ますし、
腫れているのが自分で確認できることもあります。
座ったりすることにより痔瘻が破裂し、膿で下着が汚れて驚く方もいるようです。
潰れて膿が出た場合、痛みがなくなるので、治ったと思う方もいるそうですが、
自然に完治することはなく、また時間が経つと同じ場所に膿が溜まってきます。
完全に治すには化膿してしてまった膿を取り除く手術をする必要があります。
「陰か」は誰もが持っている体の機能の一つ。
痔瘻は、食事をし、排せつをする以上、人間誰にでも起こりうることですので、
痛みを感じたら恥ずかしがらず、肛門科を受診することをおススメします。
おしりニキビ
おしりは座ったりすることで圧迫されたり、
下着による摩擦や蒸れにより、汗や、皮脂が溜まりやすい場所です。
ニキビの原因であるアクネ菌は汗や古い角質、皮脂をエサとして増殖するため、
おしりはニキビが出来やすい場所と言われています。
また、おしりは顔のように鏡で毎日入念にチェックすることは少ないため、
おしりにニキビが出来ていたとしても、初期段階では気づかれず、
腫れや痛みが出てくるような酷くなった状態で初めて発見されることもあります。
実際、痛みが強く、腫れたような状態のニキビというのは、
白→黒→赤→黄と変わっていくニキビの症状中でも
3段階目の「赤ニキビ」である可能性が高いです。
そして、下着による摩擦や、座ることによる圧迫を避けることは難しいおしりは
出来てしまったニキビへ刺激を与えてしまいがち。
そうなると、ニキビが潰れてしまい、更なる炎症を起こしたり、
最悪、痕に残ってシミのようになってしまうこともあります。
たかがニキビと思われるかもしれませんが、
おしりニキビは他の部分に出来るニキビより治りにくく、
痕に残りやすいニキビと言われています。
そのため、しっかりとケアをしていくことが重要です。